ルビプロストンについて復習
6/18(土)の夜、もう1名の薬剤師の先生と居酒屋抄読会の開催を予定しております。
JJCLIP(薬剤師のジャーナルクラブ)という、僕たちが日ごろから拝聴し、勉強させて頂いている、本家のインターネット抄読会の配信があるのですが、そちらを参考にさせて頂き、さらに緩くといった感じでしょうか。
僕たちのコンセプトは、ゆる~くゆる~く、楽しみながら臨床医学論文を読んで、現場に使えるか考えてみよう!という感じです!(^^)!
今回のテーマをルビプロストン(アミティーザカプセル)にしようと思っております。
そこで、今回は論文ではないのですが、ルビプロストンについて軽く復習してみました。(そもそも、僕がルビプロストンについてほとんど知識がなかったので・・・)
ルビプロストン・・・クロライドチャネル・アクチベーター
【効能・効果】慢性便秘症(器質性便秘症を除く)
【用法・用量】通常,成人にはルビプロストンとして1回24μgを1日2回,朝食後及び 夕食後に経口投与
このお薬の作用機序についてです。
クロライドチャネルの活性化が、ルビプロストンの作用機序です。
クロライドチャネルは、小腸粘膜上皮から、腸内にCl(-)を分泌させます。Cl(-)が腸内に移動すると、Na(+)も腸内に移動し、それに伴って水分も腸内に移動します。これにより、腸内の水分量が増加します。
ルビプロストンは、このクロライチャネルの働きを活性化し、腸内の水分量を増やします。
便秘症の患者では、食物などの内容物に含まれる水分少なくなり、便が硬く、小さくなることで、内容物が腸の中をスムーズに移動できなくなります。この事により、排便がしにくくなります。
そこで、ルビプロストンで腸内の水分量を高めることで、内容物を柔らかくすることが出来ます。
また、腸内の水分量が増えると、内容物の容積が大きくなり腸管を刺激する事も出来ます。
これらの働きにより、ルビプロストンは自発的な排便を促します。
副作用としては、吐き気などが認められることが多いようです。
他の便秘薬で度々問題となる、耐性は生じにくいそうです。
また、1回服用により具体的に、約何時間後に効果が現れるか明らかではないようで、センノシド等のように、頓服的な使い方はしにくいのだそうです。
軽くルビプロストンについて予備知識を入れたところで、18日の抄読会備えようと思います。
今回の居酒屋抄読会は、ツイキャス配信する予定にしていますので、詳細決定次第、このブログでも案内させて頂こうと思います。
それでは、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。