グリニド薬、SU薬、アカルボースの心不全による入院リスクの比較
ご訪問ありがとうございます。
実は、わたくし、明日5/18の誕生日で30代の仲間入りを果たします。
というわけで、これが20代最後の記事になります。
さて、諸事情により、最近α-GIについて調べているのですが、その中で気になる論文を見つけましたので読んでみました。
アブストラクトしか読めなかったので詳細は分からないですが、参考までに。
参考文献 Comparing the risks of hospitalized heart failure associated with glinide, sulfonylurea, and acarbose use in type 2 diabetes: A nationwide study.
リンク https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=27923207
PMID:27923207
研究デザイン:後ろ向きコホート研究
論文のPECO
P:新規に2型糖尿病を発症した患者
E:①グリニド系開始(25638名) ②SU剤開始(272140名)
C:アカルボース開始(29376名)
O:心不全による入院
研究対象集団の代表性
→台湾の国民健康保険データベースが用いられており大きな問題は無いと思われる
真のアウトカムか?
→真のアウトカム
調節した交絡因子は何か?マッチングされているか?
→調整はされているようだが、詳細についてはアブストラクトからは不明
追跡期間
→不明
結果
心不全による入院
・グリニド系 vs アカルボース 調整HR=1.53(95%信頼区間:1.24~1.88)
・SU剤 vs アカルボース 調整HR=0.94(95%信頼区間:0.80~1.11)
感想
アブストラクトしか読むことが出来ず、交絡因子などの詳細は分からないが、アカルボースと比較してグリニド薬は心不全による入院リスクがやや高い可能性が示唆されている。追跡期間が分からないため、何とも言い難い所ではあるが・・・。
後ろ向きコホートであり、詳細も読めなかったためこの結果だけで結論付けることは出来ないが、同じテーマについてデータを追っていきたい。また、これらの薬剤のベネフィットについてもまだ調べられていないため、今後調べていく。
そんなわけでさよなら、20代!
よろしく、30代!
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。